高等学校卒業認定試験は、文科省認定の高等学校を卒業していない者等の学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と「同等以上の学力」があるかを認定する試験のことです。
合格することで以下の条件を満たします。
公的に「高等学校を卒業した者と同等の学力がある」とみなされ、就職、資格試験等に活用できる
国内大学の入学試験の受験資格を得ることができる
高等学校卒業程度認定試験 要件
- 受験資格:満16歳以上
- 回 数:年2回
- 受験科目:8~9科目 〈必修〉 国語、数学、英語 〈選択〉 地理歴史、公民、理科
- 免 除:英語検定による「英語」試験免除等
- 難易度:中学〜高校1年で学習する内容から出題
以前は大検というものがありましたらが、そちらは現在はこの高卒認定試験に統合されています。
インターナショナルスクール出身者や高校を卒業せずに退学してしまった人、または高校へ進学しなかった人などが日本の大学へ進学したい場合はこちらの高卒認定試験を受け合格しないと大学出願ができません。
インターナショナルスクールへ行くと高校卒業資格がもらえないというネガティブな意見もありますが、高卒認定試験を受けることで日本の高校を卒業したものと同等以上の学力があるとみなされ、日本の大学進学もできのでその辺の問題もクリアできますね。
では実際に受験したい場合はどうすればいいのでしょうか?
スケジュールを紹介します。
受験スケジュール
第一回目受験案内
4月5日配布開始
出願期間
4月5日 – 5月10日(消印有効)
試験日
8月12日、13日
結果通知
9月7日発送
第二回目受験案内
7月20日配布開始
出願期間
7月20日 – 9月14日(消印有効)
試験日
11月6日、7日
結果通知
12月7日発送
※2021年度調べ
※参照元;文部科学省
出願
文部科学省から受験案内を入手して出願期間中に必要書類を文部科学省へ送付する
毎年、年二回試験があります。
第一回目は毎年4月に願書を出し、8月に受験があり9月には合格発表があり、第二回は12月に合格発表があります。
インターナショナルスクールや海外からの帰国生は日本の大学に進学しずらいとよく言われますが、この制度を利用すれば同年齢の子供と学令を合わせて大学進学することもできるので海外から帰国して日本で新しく大学生活を始める場合でも違和感なく馴染めそうです。
インターへ行くと将来の進学先に困るなんて言われることもあるようですが、高卒認定をとれば日本の大学に進学することもできるので将来日本で暮らしていく場合でも就職先を見つけることも問題ないでしょう。
コロナ禍で急に帰国しなくてはいけなくなったという子女が増えています。
急な帰国で進学先が見つからなくても近年はオンラインで学習するスタイルの学校も増えているので、必ず学校に在籍して大学を目指さなくてはいけないわけではありません。
高等学校卒業程度認定試験に合格すれば日本の大学進学のチャンスがありますので、将来日本に帰国する学生は検討してみましょう。