カナダで永住権を目指すなら州ごとのノミニ―プログラムで申請するのが近道です。
申請条件は州ごとに違いますが、中でもビクトリアコロンビア州(BC州)のノミニ―プログラムBCPNPELSSは簡単な仕事でも永住権の申請が可能なため、キャリアのない若い人や専門性高いスキルを持っていない人が永住権を申請するのに向いています。
カナダの中では永住権申請のハードルが比較的低いとはいえ、申請にはいくつかの条件があります。
ワーホリや就労ビザを申請する前に、申請条件に該当しているか確認しておかないと勤務年数をクリアしても永住権申請は行えないので注意が必要です。
こちらに、申請に必要な条件をまとめましたので、カナダで就労ビザを取得する前に確認しましょう。
BC PNP ELSS申請条件
①ブリティッシュコロンビア州への居住
まず第一条件としてビクトリアコロンビア州(BC州)に居住している必要があります。
②対象職種での雇用契約
こちらで紹介しましたBC州のPNP ELSSの対象職種での雇用契約が必要です。
また雇用契約は無期限(パーマネント)の雇用契約(ジョブオファー)でなくてはいけません。
そしてまた雇用主はBC PNP ELSSの対象事業者でなくてはいけません。
BC州のPNP ELSS対象事業者とは?
③賃金が州の中央値の時給を上回っていること
州の中央値の時給とは相場の賃金なので、そんなに難しいハードルではありません。
カナダ、BC州で食品関係の賃金は15カナダドルぐらいです。
④対象職種で週30時間、9ヵ月以上の就労経験があること
BC州ノミニープログラムの対象職種で、同じ会社で9ヵ月以上フルタイム(週30時間以上)で継続的に働いている必要があります。
ひとつの会社で永住権取得まで何があっても辞めずに仕事を続ける必要があります。人によっては簡単かもしれませんがこれは職場環境によるのかもしれません。若い人には大変かもしれませんね。
⑤有効な就労ビザを持っていること
有効な就労ビザであることが重要です。
有効な就労ビザは「オープン就労ビザ(オープンワークパーミット)」でなくてはいけません。
オープンワークパーミットは雇用主と職種が限定されない就労ビザです。
学生ビザやCO-OPビザの期間の就労経験は永住権申請の就労時間にカウントされませんのでご注意下さい。
有効な就労ビザの種類は以下3つです。
ワーホリビザ
ポスグラビザ
配偶者就労ビザ
⑥基準以上の年収があること
申請時にBC州のPNPプログラムで定める基準以上の世帯収入がなくてはいけません。
世帯年収は州の中でも住んでいるエリアによって違うのですが、BC州のバンクーバーなど都会であれば2割ほど高くまた扶養家族が多ければ更に高くなります。
申請時には就労経験が9ヵ月である場合は年収実績がないことになりますが、この計算は申請時の時給から計算する見込み額になるので心配ありません。しかし、年収にボーナスや残業代、各種手当、交通費はカウントされません。年収は基本給のみで計算されるので注意してください。
世帯人数 | バンクーバー | その他の地域 |
1 | $22,804 | $19,006 |
2 | $28,390 | $23,659 |
3 | $34,902 | $29,087 |
4 | $42,376 | $35,316 |
5 | $48,062 | $40,054 |
6 | $54,205 | $45,175 |
⑦CLB4以上の英語力を有すること
永住権申請の際はIELTS、CELPIPなどの公式英語試験のスコアを取る必要があります。
BC州の永住権申請にはCLB4以上のスコアを持ってなくてはいけません。
CLB4以上と言われても日本人にはどのぐらいの英語力なのか想像がつきづらいですが、IELTS4.0程度のスコアなのでそんなに難しい英語力は求められないので大丈夫です。しかし、カナダの永住権はポイント制なので英語のスコアが高くないと合格点が取れないので実際には英語力でポイントを稼ぐ必要があります。
⑧申請時の状況を申請期間中維持すること
これまであげた7つの条件を永住権の申請期間中にずっと保持しなくてはいけません。
永住権申請から取得までの期間はそれぞれ違いますので、どのぐらい待つのかはっきりしない中で全てを維持するのが大変です。先に書きましたが、ポイントが高い人から優先的に受理されるので少しでも高いポイントが取れるよう準備することが永住権への近道と言えるでしょう。
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