2021年夏以降に卒業予定の留学生が卒業後2年間働くことができるGraduateビザ(Graduate Route/Post-study Work Visa)が新たにスタートしました。
Graduateビザは大学卒業後にイギリスで働くことを希望する留学生が申請できるもので、審査に通ると大学卒業後の2年間勤務先を問わずイギリスでの長期滞在でき就労や就職活動が可能になります。
イギリスはEU離脱後の2021年1月にビザ制度にも変更がありました。
これまでイギリスでの就職は難しいとされてきましたが、審査を通る過程の経歴を持っていれば大学卒業後に以前よりも容易にイギリスで働くチャンスを得られます。
留学先の国を決める際に重要となる卒業後の進路、Graduateビザについて紹介します。
Graduate VISA
2021年夏以降に大学を卒業予定で学生ビザ(student visa)もしくはTire4ビザを持つ留学生は、Graduate Routeビザを申請することができ、卒業後最長2年間の滞在と就職が可能になります。
新しく運用が開始したGraduateビザ(Graduate Route/Post-study work VISA)は、専攻分野を問わず学士課程と修士課程を修了した学生に適用されます。また博士課程(PhD)を修了した留学生は3年間イギリスに滞在し就職活動や就労することができます。
今までの就労ビザと比べた利点
以前はビザの資格を得るために雇用主にスポンサーになってもらう必要がありましたが、新制度ではビザ申請時に就職先が決まっている必要はありません。
またGraduate Routeの申請が通り滞在2年間が許可された際に出来る仕事の種類に制限はなく最低給与の条件もありません。
Graduate ビザの申請方法
ビザ申請料 700ポンド
保険料
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1年 624ポンド
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2年 1,248ポンド
- 3年 1,872ポンド
ビザ滞在期間
- 学士・修士課程修了後 2年間
- 博士課程修了後 3年間
ビザの滞在日数は申請が承認された日からカウントされます。
ビザの延長 不可
Skilled Worker VISAなどの別のビザに切り替えが可能です。
申請場所 イギリス国内のみ
Graduate Routeはイギリス国内からのみ申請が可能なビザです。大学卒業前にイギリスで申請します。
申請方法 オンライン
学生ビザの滞在期限が切れる前に申請します。
申請のタイミングはコースを正式に修了したと大学から連絡をもらった後から可能で、卒業証書の発行を待たずに申請できます。
ビザの取得までにかかる時間はオンラインで申請後8週間以内にビザの審査が完了し、申請の間はイギリスに滞在することができます。
Graduate ビザで働ける職種
ほとんどの仕事で勤務が可能で自営業も許可されます。プロスポーツ選手として働くことはこのビザの対象外になるので別のビザの取得が必要です。
またGraduateビザで滞在中に海外旅行へ行くことも可能で出入国は自由です。
またまれなケースとして学生ビザ(student VISA)を発行していない教育機関のコースへの就学もGraduate ビザで可能になります。
Graduateビザについての英国政府のサイト
https://www.gov.uk/graduate-visa