日本でも皇族が進学する学校は人気校となりますが、それは世界でも同じ。
特に日本とも交流の深いイギリスの皇族の進学する学校はイギリス人だけでなく世界中のママ達が興味のあるところです。
一体どんな学校に通っているのか?教育法は?
というわけで、イギリスの皇族をはじめ世界の皇族が通う学校を調査してみました。
自身の子育てに反映できるものもあるかも?参考にしてみて下さい。
イギリスの皇族の進学先
ジョージ王子
2016年1月から一年半モンテッソーリ幼稚園へ通っていました。その後住まいをケンジントン宮殿に移して以下の学校に転校しました。
幼稚園 ウエストウェーカー・モンテッソーリ幼稚園
小学校 Thomas’s London Day Schools トーマス・バタシー校
- 対象年令 4才から13才
- 生徒数 540人
- 場 所 ロンドン南部
- 入学時期 2017年9月
- 年間学費 26,000ポンド(350万円)
- 制服一式 370ポンド(5万円)
教育理念 親切 be kind
学校の特徴 芸術・スポーツに専門教員を配置・郊外自然学習を重視
シャーロット王女
幼稚園 ウィルコックス・ナーサリー・スクール
小学校 Thomas’s London Day Schools トーマス・バタシー校
シャーロット王女は2才の時にナーサリースクールへ通学をはじめます。その後、2019年9月からは小学校からは兄と同じ学校へ進学しています。
ルイ王子
2021年4月から姉シャーロット王女が通っていたナーサリースクールへ通学をはじめました。
シャーロット王女は2才から通園しましたが、新型コロナの影響で通学開始が一年遅れ3才から通学を開始しました。
デンマークの皇族の進学先
クリスチャン王子
2021年8月からデンマークの名門寄宿学校「ハールスホルム寄宿学校」に入学しました。
小学校 トラーネゴー・スクール(公立)
中学高校 ハールスホルム寄宿学校
クリスチャン王子の小学生時代ですが、小学校はなんと公立校に通っていました。保育園も公立に通いそのまま奨学生時代も近所の公立校で一般人と同じ生活をしてきました。皇族が公立校に通うということはデンマークでは初のことだったので当時はかなり話題になりました。
日本では皇族が公立校を選択することは無理な話しですが、学習院一点ばりだった過去とは違い現在の進学先は変わりました。世界の皇族もこのような流れがあるようです。
イザベラ王女・ヴィンセント王女・ヨセフィーネ王女
王女姉妹も兄と同じ公立校に進学しています。
オランダの皇族の進学先
カタリナ・アマリア王女
ギャップイヤー
王女は今年、2021年6月中等教育卒業試験(クリスティック・ギムナジウム・ソルフリート)に合格し、大学入学前の基礎12年間の教育を終えました。日本でいうと小学校から高校までの教育を終え卒業したことになります。その後は大学に進学するのが一般的ですが、王女は大学進学をせずにギャップイヤー(学校に通わない期間)を取ることを発表しました。
高校卒業後はそのまま大学に進学することがあたり前のように思われていますが、自ら選んでギャップイヤーを取る選択があることを王女が示しています。日本では高校卒業後に大学に行かずに予備校などに通っていると留年した悪いイメージがついてしまいますが、数年先にはギャップイヤーの選択も日本の常識になっているかもしれません。自分のしたいこともわからずに、興味のない授業を受けに大学に通うのは意味がありませんから。
トリプルA 3姉妹
3姉妹全員、オランダの初等教育(小学校)を卒業後はハーグ市内の中等教育学校に進学しました。
中学 クリスティック・ギムナジウム・ソルフリート(プロテスタント系)
高校 アトランティック・カレッジ(オランダトップ10の名門)
なんと王女の通学方法は自転車。
オランダが自転車社会なのは有名ですが、王女が自転車通学できる環境にあることが凄いです。
スペインの皇族の進学先
レオノール王女
高校 アトランティック・カレッジ
レオノール王女は2021年8月にイギリス、ウェールズ地方にある全寮制の寄宿学校へ入学しました。アトランティック・カレッジは大学入学前の2年間の教育を行うプレップスクールでIB-DPの学校です。
イギリスの超名門校で世界の皇族が好んで進学するロイヤル御用達の学校として有名です。
過去にはオランダのウィレム・アレクサンダー国王、ベルギーのエリザベート王女も通っていました。
ソフィア王女
マドリード郊外にある小中高一貫教育の私立学校に進学しました。
小中高 サンタ・マリア・デ・ロス・ロサレス
スペイン語、英語は完璧で現在中国語を学んでいるそうです。
スウェーデンの皇族の進学先
エステル王女
ストック・ホルムの私立学校に進学しています。
スウェーデンでは小中一貫教育(7才から15才)が義務教育として行われます。
小中学校 キャンパス・マニラ
ノルウェーの皇族の進学先
イングリッド・アレクサンドラ王女
小学校 ヤンスロッカ・スクール(公立)
小学校 オスロ・インターナショナル・スクール(2014年-2019年)
中学 ウラ二エンボルク・スクール(公立)Year10 –
高校 エルベバッケン
王女は当初、市民と同じ公立校に通っていましたが、より良い英語教育を受けさせたいという理由でインターに転校しました。そのことが原因で市民の反感を買ってしまいましたが、皇族であれば英語が話せて当然なのでこの選択に反感を買う必要はないと思います。初めから私立校やインター校に進学しておけば反感を買わずに済んだのですが一般の生活を体験させたいという良心が悪い結果を生んでしまった例とも言えるかもしれません。その後10年生から公立校に戻り現在に至ります。
スヴェレ・マグヌス王女
小学校 ヤンスロッカ・スクール(公立)
中学 オスロ・モンテッソーリ・スクール
高校 エルベバッケン
ベルギーの皇族の進学先
エリザベート王女
高校 アトランティック・カレッジ
ロイヤル・ミリタリー・アカデミー(国立陸軍士官学校)
大学 オックスフォード大学リンカーン・カレッジ
エリザベート王女は大学入学前の2年をイギリスの全寮制スクールに進学しました。そして一学年150名しか合格しない超難関と言われる国立陸軍士官学校に合格して一年アカデミーで過ごしました。その後はイギリスのオックスフォード大学に進学して、国際社会と政治を学んでいます。高校でイギリスのカレッジに入学した時からイギリスの大学に進学することを決めていたのでしょう。
モナコの皇族の進学先
ジャック公子・ガブリエラ公女
プリスクール エコール・マテルネル
小学校 フランソワ・ダシーズ・二コラ・バレ(カトリック系私立)
幼稚園には通わず、小学校に通う前のプリスクールから通学を開始し、その後は私立の小学校へ進学しました。モナコはフランスの教育制度を採用しているので6才から11才までの5年間が小学校にあたります。
世界の皇族の進学先 まとめ
ヨーロッパの皇族に人気なのがイギリスの学校です。
日本の皇族も大学時にイギリスの大学に留学するのが習慣になってきており、イギリスの教育は世界の皇族からも評価されていることが伺えます。
公立校に通ったり、私立校に通ったり、士官学校に通ったり、どのような学校であれ人間は体験することが一番重要で、その体験がその後の進路人生を左右するものになるのだということがわかります。
子供に最高の教育を与えたいと思うのは親であれば当然。皇族も一般人と同じく迷いながら進学先を選んでいる一人の親であることに変わりありません。