2020年コロナパンデミックが世界中で起こり、現在では海外留学を現実にすることは更に難しく海外留学を目指す学生には夢のような話しになってしまいました。
しかしあれから一年経ち、ワクチン接種もはじまり少しずつ世界は元に戻ろうとしています。
そんな中、日本人が海外へ留学する際の入学要件のひとつとして必須だった英語検定試験に新しい風が吹き始めています。
こちらでも紹介した語学学習アプリ「Duolingo」が提供する 「Duolingo Test」が世界の大学のアカデミックな英語検定試験として認知されるようになっています。現在アメリカやカナダをはじめ世界3,000校で認定された英語検定試験になり、その数を更に増やしています。
コロナ以前より提供されていたDuolingo Testですが、コロナ禍に試験を開催できない従来の検定試験に比べてオンラインで世界中どこでも自宅でも試験を受けることができるというのが時代にマッチしました。
加えて試験料が$49と安いことも学生達がこの試験を選ぶ理由になり、この流れはコロナ収束後も続くものと考えられています。
そんな中大学留学の英語検定試験の定番であるTOEFLが2021年8月から新しいオンライン試験を導入することを発表しました。これにより大学留学の検定試験は一気にオンラインで受験する流れになるでしょう。今後はオンライン試験が定番となることが予測されます。
将来海外留学を目指す学生にとっては利点が多いオンライン試験、今日はTOEFL Essentials 試験の詳細を紹介します。
TOEFL Essentials Test
TOEFL Essentials Testはこれまで指定の試験会場で行われていた TOEFL ibtとは異なり、オンライン状態であれば自宅で試験を受けることができるものです。
受験料は100ドルから120ドルと低料金に設定され、試験時間も1時間30分、TOEFL ibtと比べて時間もコストも約半分という大幅にディスカウントされた試験になります。
受験料 100ドル – 120ドル
試験時間 90分
試験結果 試験の6日後
※試験結果は追加料金なしでスコアレポートを各教育機関に送信できます。
※テストのスコアは2年間有効です。
現在大幅に受験生を集めているDuolingoよりは少し高い値段設定になりますが、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの英語能力をより正確に測ることができるとされています。
大学によりこの試験を認めるか否かというのは異なりますが、コロナ禍では多くの大学が入学要件としてあげることが予想されています。
ここでTOEFL ibtとTOEFL Essentialsの違いを細かく比べてご案内したいと思います。
TOEFL Essentials | TOEFL ibt | |
測定範囲 | アカデミックと非アカデミック両方の英語能力を問う試験内容 | アカデミック英語で必要な英語能力を問う試験内容 |
対象者 | 利便性を求める学生 | 学生 |
コンテンツ | アカデミック英語50%、一般英語50% | アカデミック英語 100% |
試験時間 | 1時間30分 | 3時間 |
試験内容 | ・リスニング ・リーディング ・スピーキング ・ライティング 5分間の個人的なビデオステートメント提出 | ・リスニング ・リーディング ・スピーキング ・ライティング |
英語能力 | 英語能力全般 CEFR A1からC2を正確に測定に絞った出題 | CEFR B1からC2に対応する範囲で学術的な文脈に焦点を絞った出題 |
試験場所 | 自宅でオンライン試験 | 試験会場でテスト TOEFL ibt HomeEditionを利用し自宅でオンライン試験 |
TOEFL Essentials Testの登録は6月より開始され、第一回目の試験は8月に予定されています。
興味のある方はTOEFL Essentialsのサイトを直接ご確認ください。
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