自衛隊 大学

【日本】学費・寮費・食費すべて無料!大学進学に防衛大学校を選ぶ理由

日本には自衛隊員になるための大学、防衛大学校があるのを知っていますか?

自衛隊の大学?

大学選びをする上で理系、文系は考えても自衛隊という文字が頭に浮かぶ人は少ないかもしれません。

今回は一般人が進む進学先、将来の就職先として選択肢にあがることが少ない防衛大学校について紹介します。

防衛大学校とは?

防衛大学校は将来の自衛官幹部を育成する防衛省の教育施設です。

国が管理運営、教育を行っているもので徴兵制度や士官制度がある他の国の士官学校と同等とみなされています。

防衛大学校へ入学するということは、日本国が管理する教育施設へ入校することになり学生の身分は特別職の国家公務員になります。

防衛大学校の学生は学生と国家公務員二足の草鞋の身分が与えられます

学生の学費は全て無料 その他費用も全て無料

防衛大学校に入校すると学生でありながら国家公務員になります。

防衛省に属する国家公務員である学生は将来自衛官になるための教育を防衛大学校で受けます。学生が学校で学んでいる期間というのは国家公務員の研修期間のような状態であると言えます。

国家公務員なので研修期間中である入校期間には給料まで貰えるんです。

仕事の研修と考えればわかりやすいのですが、研修で学ぶこと(学校の授業)は全て無料で費用はかかりません。

加えて学生期間を過ごす寮費も無料、寮はもちろん3食付きでそれらの費用も全て無料です。

 

学費無料
寮費無料
食費無料

 

学生寮での生活

3食ついて部屋代までタダ、学費も無料と至れり尽くせりの防衛大学校。

大学生という肩書と国家公務員という肩書、二足の草鞋を履く防衛大学校で過ごす期間とは一体どんな生活なのでしょうか。

起床時間   6:00
消灯   22:30

起床時間にはラッパの音で目を覚まします。

ラッパが鳴る前は目が覚めていても起きることは出来ず、起床後は5分以内に寝具を畳まなくてはいけません。

ラッパの音で目を覚ますなんて皆さん映画以外で見たことも聞いたこともない話しだと思いますが、これは今現在行われている防衛大学校の日常です。

学生は大学に入学したという表現は使わず、大学校に入校したと表現され、大学校に入校すると学生は全員「学生隊」の隊員として過ごします。学生隊は規律ある組織を形成しており学生寮では様々な仕事が分担され清掃や食などそれぞれが担当に就き担当任務をこなします。

居住空間は2人ずつ8名で2室

寮ではベッドとロッカーがある寝室スペースと、学習スペースがある自習室の2部屋で共同生活をします。学生寮には寝室、自習室の他に調理室、集会所、シャワー室、洗濯室があり生活する上で必要なものは揃っています。また防衛大学校の敷地内には「学生会館」という施設がありコンビニや美容院、宅急便、スポーツ用品店、家電屋、日用雑貨にカフェと人が暮らしていく上で必要な施設が全て揃っており、敷地内から一歩も出ずに暮らしていけるようになっています。また厚生課も設置されておりスポーツ施設を利用したり貯金、資金相談窓口、病気になった際の医療給付から年金に関する手続きまで様々な福祉厚生を利用することができます。

全てが揃った便利な学校とも言えますが、他の大学生に比べていくつもの制限科がある中で学生時代を過ごします。二足の草鞋を履くのはなかなか厳しいようです。

 

制服着用のルール

通常日本では大学生は私服で学校に通います。しかし防衛大学校には制服があります。

校内で着る制服(夏服・冬服)
校外で着る制服(夏服・冬服)

制服があることも驚きですが、学生は学校が指定する外出時にも制服を着ることが義務づけられています。

洋服代がかからないという利点もありますが、制服は全ての状況に対応できるようレインコートまで指定されているもので自由は全くありません。雨の日にはレインコートを着用しますが、傘はさせないという決まりまであるんです。

1年生は私用でも常に制服着用が義務づけられていますが、2年生以上は私用であれば私服を着ることが許可されています。最初の一年は簡単に外出許可もでないので、入校後一年は寮から出れないと思っておいたほうが良さそうです。

 

休日の過ごし方 土日・夏休み

学生であり国家公務員でもある防衛大学校の学生。

厳しい決まりはありつつも土日はもちろんお休みです。学生は決められた門限を守れば自由に外出することもできます。

門限土曜日 8:00 – 23:20
門限日曜日 8:00 – 22:20

また2年生以上は外泊も可能になります。

外泊日数に制限がありますが、2年生は年間11回、3年生は16回、4年生は21回まで外泊することが許可されます。

また夏季には3週間の夏休みと冬季に1週間、学年末に1週間の長期休みもあります。

長期休み期間には実家に帰省したり、旅行へ行ったりすることもできますが長期休みの期間には部活動のイベント活動などが入ることが多く、部活動に参加している学生は帰省することが難しかったりもするようです。

学校の授業内容は?

自衛官になるための大学ってどんな授業をするのか?と心配になりますが、学生は文系、理系を選ぶことができます。防衛大学校では無料で医学部に進むこともできるんです。

文系 人文・社会科学専攻
理系 理工学専攻
防衛医科大学

大学は4年制で一般の大学と同じようにカリキュラム制度です。

4年間問題なくカリキュラムを終え、試験に合格すると学士の学位を取得することができます。

学位取得の制度は平成3年以降に実施されたものでそれ以前の学生には学位はありませんでした。学位取得には独立行政法人大学改革支援・学位授与機構に申請し審査に合格する必要がありますが、学士の学位が取得できるようになったことで一般学生の進路のひとつとして防衛大学校を選びやすくなりました。

卒業生は学士の学位を授与されることで将来の就職先を防衛省以外にも考えることができます。学生は自衛官という仕事だけにとらわれなくても良いので将来の進路を変更することも容易になりました。ただし、自衛官以外の仕事を選ぶ場合は学費を返納する必要があります。

大学院もある防衛大学校

学士課程修了後は自衛官になることが約束されていますが、防衛省の推薦を得た学生は大学院に進むこともできます。

総合安全保障研究科
理工学研究科

修士・博士を目指すこともできる

大学院相当の研究機関である防衛大学校研究科では、修士と博士の学位が得られます。

カリキュラムは前期と後期に分かれており、前期が修了すると修士の学位、後期が修了すると博士の学位をえられます。

修士 総合安全保障研究科(前期課程) / 理工学研究科(前期課程)
博士 総合安全保障研究科(後期課程) / 理工学研究科(後期課程)

学位を授与されるには学士課程と同じ機関への申請が必要ですが、それプラス論文審査があります。

交換留学まである防衛大学校

他の大学生と同じようにカリキュラムをこなしていく防衛大学校。

自衛官になるための大学というと面白く無さそうな印象を受けてしまいますが、なんと学校では交換留学もあるんです!

交換留学まであって他の大学とあまり変わりないところも多いですが、防衛大学校の留学は他の大学と大きく違う点があります。自衛官を教育する学校なので留学先は他の国の士官学校。他国の軍教育に触れる機会は望んでもできるものではありません。これは防衛大学校でしかできない日本でただ一校でしかできない貴重な体験と言えるでしょう。

ただし留学は学生が希望すれば誰でもできるものではありません。成績、語学力で学校から選出されたものだけが行くことが許される非常に狭き門になります。

防衛大学校の主な留学先

アメリカ
オーストラリア
韓国
シンガポール
タイ
中国
ドイツ
フランス
カタール
ブラジル

留学は毎年40名程度、選出されたエリート学生のみが海外の士官学校へ留学することができます。

防衛大学校に入校する際の注意点

冒頭で説明しましたが、防衛大学校の学生は防衛省の国家公務員です。

国家公務員としてお給料を貰い、仕事のひとつとして教育を受けていると考えればわかりやすいかもしれません。

学生は国家公務員として勤務している状態になり、学生を修了した後は配属先に自衛官という道がすでに決まっていることになります。

学生は自衛官エリートを目指したいと防衛大学校に進学する人にとっては給料を貰いながらエリートを目指す勉強ができ、しかも無料ですべて行うことができるので大変人気の進学先として知られています。しかし、学費が無料と言う点で進学を選ぶ学生にとっては、将来いずれ学費を返納しなくてはいけなくなるので、進学先として選ぶにはかなりの覚悟と借金を背負う覚悟も必要になります。

防衛大学校は将来の自衛官になり国を守ること自衛官になることを約束に学費その他費用が無料になっている学校です。卒業後の進路として自衛官になる任務を拒否した場合は借金を背負うことになります。自衛官になるための学校だということを心得て進学を検討しましょう。

 

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